今回、共演したBigBandの曲は、「なるべく4beatのアレンジの曲を・・・!」とお願いして、Randyから提示されたものでした。その中の1曲「You're in My Heart」。時々、解析不能(笑)なコード進行やペンタトニック続きのメロディなど、Randyならではの難しさが詰まっていますが、演奏を聞いている限り、そのようなものはまったく感じさせない非常に美しい3拍子の曲です。
Personnel :
RANDY BRECKER(trumpet & flugel horn)
JOE HENDERSON(tenor saxophone)
DAVID KIKOSKI(piano)
RON CARTER(acoustic bass)
AL FOSTER(drums)
1. No Scratch
2. Hit or Miss
3. Forever Young
4. Sang
5. You're in My Heart
6. There's a Mingus a Monk Us
7. Moontide
8. Little Miss P
Produced by Randy Brecker
Co-produced by Christine Martin
Executive Producers : Tom Ueno and Tatsunori Konno
Composed and arranged by Randy Brecker
Recorded at R.P.M. Studios, N.Y.C., Oct. 19,20,25, 1986
Recordong and Mixing engineer : James Farber
1986年より遡って演奏された録音があった! メンバーOさんが大事に保管してあったテープ、相当聞き込んだ様子で伸びていて音質は決して良くなかったが、とても貴重資料です。ラジオ番組で放送された1984年、North Sea Jazz FestivalでのLive。アーカイブとしてNorth Sea Jazz FestivalのWebsiteに残っています。アーカイブ メンバーは、当時24歳のEliane Elias(pf) Eddie Gomez(b) 10分以上にも渡る大熱演です。ある女性のために作曲されたものだと番組内では解説がされていました。
アルバム「In The Idiom」に戻りますが、企画は日本のDenonが行ったもので、11月18日に再販になったばかりです。この再販の話は知っていたものの、Randy自身CDを持っていないそうです。そして気になるのは、パーソネルです。もしかしたら、メンバーに関しても企画側で提示したもの?と思い、尋ねてみると、Randyが選んだメンバーだと言う事でした。
彼のアルバムの中では一番JAZZ寄りなどの声も多々ありますが、今回のツアー中は、「You're in My Heart」以外にも、「There's a Mingus a Monk Us」 「My Ideal」「Body and Soul」など、自ら選曲もしてすべてアコースティック&Jazzを演奏したRandy。根本には、やっぱり4beatJazzがあるのではないかと、個人的には思うのであります。
「There's a Mingus a Monk Us」は、"Mingus Among us"を捩ったもの?なのかと思うのですが、ご存知の方がいらしたら、是非バンドのbbsにでもコメントください。
蛇足でありますが、North Sea Jazz Festivalで、息を呑むような素晴らしい演奏をしたイリアーヌをなぜ「In The Idiom」で起用しなかったのか---皆様のご想像にお任せ致します・・・
2009/12